【要約・感想】「山奥ニート」やってます。

ニートやひきこもりなど、社会に居場所がない人たちが山奥で共同生活を送っているそうです。

タイトル通り、山奥でニートをやっているということです。


彼らはこんな生活を送っています。

  • 湧き水や畑で育てる野菜、地域の人からのお裾分けなどがあり、かなり低コストで生活を送っている。
  • 1ヶ月の支出は1万8000円+保険料と年金で、必要なお金は時々バイトして稼ぐ。
  • 川で釣りしたり、森で散歩したり、庭でバーベキューしたりと、平穏な暮らしを送っている

お金を沢山稼ぐこと、毎日必死に仕事をすることに重きを置いた生活とは真逆と言えるでしょう。


こんな生き方もあるのだと新たな気づきを与えてくれ、幸せな生き方とは何かを考えさせてくれます。

それでは、本書の内容を簡単にまとめて紹介します。


【要約】「山奥ニート」やってます。


本書の要約・ポイントは以下の通りです。

  • 毎日懸命に仕事をすることだけが生き方ではない、山奥での平和な暮らしが彼らとっての理想郷。
  • お金よりも自分のメンタルを優先させる方が、幸せに暮らせる。
  • お金が多いこと、最新の物を手に入れること、選択肢が多いことが、幸せとは限らない。

仕事は必要な時だけなので金銭的余裕は無い、場所は最寄駅から車で2時間の山奥、周囲には娯楽施設やコンビニも無い、最新のゲーム機だって勿論ないです。


それでも彼らは山奥での生活を理想郷と呼び、とても幸せに暮らしているのです。


将来のために必死に働いてお金を稼ぐことが幸せになる道だという考えとは真逆ですね。

つまり「幸せな暮らし」の定義は、人によって全く異なるということです。


自分のメンタルを大切にしていますか?


将来が不安だからと必死に働いてお金を貯める暮らしは、本当に健全なのでしょうか?


日本は働きすぎな国として知られています。過労死のニュースは今でもたまに目にします。

英金融大手HSBCホールディングスが2019年に発表した「働きたい国ランキング」では、日本は33カ国中32位でした。


ストレスは万病の元です。


山奥ニートはこう言っています。「仕事に追われて病院に行く暇すらない生活をしているより、お金はなくとも時間が沢山あってのんびりしているニートの方が健康的だ」と。


さらに仕事で疲弊していると他の人に気を回す余裕がなくなり、周りとギスギスしてしまい、恋人や友人との関係も悪化するかもしれません。


山奥ニートたちは自分のメンタルが最優先、それが結果的にQOLの向上に繋がっていると言います。


お金よりも精神的な安定が幸福には重要なのかもしれません。


その行動は本当に幸せですか?


お金を沢山稼ぐこと、最新の物を手に入れること、選択肢が多いこと、これらは本当に幸せなのでしょうか?


山奥ニートたちは、安くなった古いゲーム機を中古で購入して遊んでいるそうです。それがとても面白いのだと言います。


昔のゲームでも楽しさを共有できる住人がいるからです。

最新のゲーム機はグラフィックが綺麗で性能も上がっています。

ただそれを共有できる相手がいなければ、楽しいとは感じないでしょう。


最新ゲーム機は共有できる相手が多いから価値があるのであって、「最新」=「楽しい」ではないのです。


便利で選択肢が多い暮らしも、必ずしも幸せとは限りません。

「選択のパラドックス」というものがあります。

選択肢が多いほど自由で幸せに繋がりそうだが、多すぎると人は選べなくなってしまうのです。

そして選んだ後も、それが正しい選択だったのか後悔しやすくなってしまいます。


物や娯楽、出会いが溢れている都会での暮らしが、逆に幸福度を下げている可能性もあるのです。


「幸せな暮らし」の定義は人それぞれ


筆者は何も「山奥ニートになれば誰でも幸せになれる!」と言っているわけではありません。

ただ山奥ニートの日常を紹介しているだけです。

筆者にとっては、その暮らしが理想郷なのです。


山奥ニートの暮らしが理想郷な筆者だが、逆に仕事に没頭する日々が楽しいと感じる人達もいるでしょう。


幸せはひとそれぞれで、「山奥ニート」=「幸せ」というわけではないです。


皆さんにとっての幸せな暮らしとは何ですか?今が最高に幸せだと言えれば、それはすばらしいことでしょう。


まとめ あなたにとっての「幸せな暮らし」を見つけよう


いかがだったでしょうか?


本書では「みんな山奥ニートになれば幸せだ!」と述べているのではなく、「こんな暮らしもあるのだ」と新しい気づきを与えてくれて、幸せな暮らしを考えるきっかけになります。


お金を優先させて生きている人は多いですが、山奥ニートにとっては、必死に働いてお金を貯めることが幸せというわけではないようです。


日々お金のために必死に働いている皆さんも、実はそうなのかもしれません。


今の暮らしに何となく不満があるという人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

新しい「幸せな暮らし」を見つけられるかもしれません。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

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